出会う
同じであることからではなく、二つの半分をそのまま保つことからの充足。
玄米茶は、米と茶の香水ではない。湯の中で出会う二つの異なるものの観察。炒った米。緑の葉。ひとつは乾き、ひとつは瑞々しい。どちらも湯気の中に溶けていく。
私は、対称のない充足の言葉。似ていないのに噛み合う一対の言葉。温かさと瑞々しさが同じ場所にある言葉。
聴く
両方が残るから、足りている。
小さな瞬間がある。二つの側がそろう必要はないと気づく朝。言葉のいらない誰かと過ごす午後。誰かが名づける前の、足りているという一秒。
そのとき、玄米茶の言葉が語られる。合わせる必要はない。ただ、そばに立つだけ。
すべての充足が対称なわけではない。似ていることによってではない。釣り合いによってでもない。
香りはひとつでは生まれない。玄米茶が声を見つけるために借りた断片。
開くとき
米オリスベルガモット
落ち着くとき
茶葉カルダモン栗
残るもの
ムスクローズウッドモス
こだま
持ち帰る香り。分かち返す片隅。
玄米茶の言葉では、不揃いな一対もまた噛み合うことができる。
玄米茶は、家へ持ち帰る香りにもなる。机の上の小さな一角。朝のための、ちょうどよい一層。
あるいは、分かち合うための一角。まだ噛み合わないこと。直さなくていい話。ただ、聞いてもらうために。